ナースの私が訪問入浴サービスで学んだ 麻痺や拘縮がある寝たきりの方の衣服の着脱法
こんにちは。チョコです。
今回は訪問入浴サービスではよく出くわす、麻痺や拘縮のある利用者さんの衣服の着脱について書いてみたいと思います。
【麻痺や拘縮のある方の着脱は、いかに服に余裕をもたせるかがカギ】
まず、麻痺や拘縮のある方の着脱の基本は「脱健着患」ですよね。
健康な側から脱がせて、麻痺や拘縮のある側から着せる。
まあ、これはナースなら誰でも頭に入っている基本中の基本ですよね。
そこは分かっていても、なかな実際に上手く着脱できるかというとそうでもありません。
座位を取れる方ならまだしも、寝たきりで麻痺や拘縮があると、本当に難しいものです。
特に難しいのは上半身の着脱。
片袖は通っても、もう片袖がどうにもこうにも通らない、、、なんてことありますよね。
無理に服を引っ張って、破れそうになってヒヤヒヤする場面もチョコはありました(汗)。
そう、問題は衣服の余裕がないこと。
利用者さんの関節の動きには制限があるので、衣服側を何とかするしかありません。
いかに服に余裕を持たせる事ができるかがカギになります。
【スムーズな着脱には引っ張る方向のコツがある】
(脱がせる時)
麻痺や拘縮がある寝たきりの方の衣服を脱がせる場合は、いかに動く方の袖をスムーズに脱がせるかがポイントです。
片袖が脱げればあとは簡単に脱がせられますからね。
前開きの衣服の場合、まず前ボタンを外したら、できるだけ脱がせたい側に背中側から衣服を引っ張ってずらしておくことが大切です。
この一手間でかなり脱がせやすくなります。
(着せる時)
一番大変なのは、衣服を着せる時。
今度は動かない方の腕から着せていきます。
動かない方の腕に袖が通ったら、今度は側臥位にして反対側にできるだけ衣服をずらしておきます。
それ以上、いくら衣服を横方向に引っ張っても、破れる危険性が高まるだけです。
そこで!
チョコが着脱のプロに教えてもらったコツは
ズバリ!斜め方向に衣服を引っ張ること!!!
ただこれだけ!
ただこれだけ!
横方向には動かなかった衣服が、斜め下には動きますよ~
そう、まだ余裕は作れるのです♪
ぎゅ~っと斜め下に衣服を引っ張って、動かない方の腕に袖を通してね。
こんな単純なことで、あら不思議!
魔法のように着せられちゃいます。
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